画仙紙の違い

一般的に
麻紙…にじみが美しく、筆跡が残りにくい。紙が丈夫なので何度も描き込むような絵に向く
画仙紙…にじみが広がりにくく、筆跡が残りやすい

と言われていますが、実は画仙紙にも違いがあります。

 

左は、日本産の画仙紙(一層紙)
筆跡が残りにくく、比較的安価で描きやすいので愛用者も多い紙です。
ただ、筆跡を活かした絵にはあまり向きません。
また、水分が広がりにくく溜まりやすいことに注意が必要です。

右は、中国産の画仙紙(二層紙)
筆跡がくっきり残っていますので、葡萄の実や鳥の羽根などに向きます。
若冲の鶏の絵にも、筆跡を利用して羽毛を表現しているものがあったかと思います。
また、水が染みていますが、顔彩を使った場合はここまで色が広がりますので注意が必要です。
水分を取られやすいので、水を足しながら描かないと掠れやすいです。

同じ画仙紙でもかなり違いますね!

 

ぶどう1 ぶどう2